「おかしも」の反対意見に思うこと
ヨガを通して「好き」な自分に。
ヨガファミリーのキッズヨガ&親子ヨガでは、
・子ども達が、心も体も強くしなやかになれるように。
・子ども達が、自分も他人も愛せる人間になれるように。
・親子が「なかよく」いられるように。
を目指したクラス作りをしています。
と言いつつ、走り回ったりゲームをしたりと、ヨガとは思えない
にぎやかクラスです。
本題のコラムです。

長女が小学生のとき、消化器体験をしました。
火事の画面に水を当てます。
災害時の基本行動を(主に子どもに)伝える合言葉として、「おかしも」があります。
「おかしも」の「お」は押さない。「か」は駆けない(走らない)。「し」はしゃべらない。「も」は戻らない。
阪神淡路大震災を契機にできたそうです。2005年生まれの長女は幼稚園で習っていました。
30年近く言われているので、見直しが必要なのは当然かと思います。
とはいえ「今時こんなの使えねー」(←私の勝手な印象)みたいに言う人もいます。
「うるさいわ!」と感情的になるのも徒労なので、私なりに「おかしも」を分析します。
「お」は押さない。
災害時、少しでも早く逃げたい、助かりたいと思うのは当然の心情です。だからと言って他人を押しのけて我さきに逃げようとするのは、良いことなのか。私も絶対やらないとは言い切れません。だからこそ、ダメな行為だと明記する必要があります。
「か」は駆けない(走らない)。
これは臨機応変ですよね。津波が来たときは、1分1秒を争うので、全力で走らないといけません。だから状況によりますよね。
「し」はしゃべらない。
人と話していると、避難指示が聞こえないことがあります。でも、大声を出して逃げ道を教えたり、声を出して励まし合ったりが必要なことがあります。これも状況によりますが、おしゃべり(雑談)はダメですよね。
「も」は戻らない。
これは、どういう状況でもダメでしょう。物を取りに行くのはもちろん、誰かが残っていたとしてもです。二次被害を招きます。
まとめると「お」と「も」は絶対に守るべきこと、「し」と「も」は臨機応変に対応することと私は考えます。
全てが「~ない」の否定形だから、子どもは具体的にどう動くか分からないという意見もあります。
それも一理ありますが、禁止事項(道路には飛び出さない、のような)は、否定形で伝えた方が心に響くこともあると思います。
そして、「おかしも」が集団(幼稚園・保育園・小学校)で先生の指示に従っているときのルールだという意見もあります。
さらに、ルールに縛られていると自分で考えて行動できなくなるとも。
もちろんこれらも一理あります。でも、個人であっても「お」と「も」は守るべきですよね。
「ルール」ですが、これを「基本」と考えてみたらどうでしょう。
何事も基本があるから、応用が効くのです。
「おかしも」の基本を心身ともにしみ込ませると、「じゃあ、今(災害が起きた状態)この4つの動きでいいのかな?」と考える材料になります。「叩き台」とも言えます。
私は最近子どもたちに「おかしも」を伝えるときは、
「4つのお約束を頭に入れておいてね。でも、これがいつも正解ではないから、災害が起きたときはその時々で身を守れる方法を考えてね」
と伝えています。
もっと良い言い方がないか、検討中ですが。
ちなみに。「おかしも」の「も」をテーマにした私の絵本原作はこちらです。
『「おかしも」の「も」~安政の大じしん』

親(大切な人)を助けるためで合っても、戻ってはいけないという教訓です。
https://bosai100nen-ehon.org/story/selection?year=2023
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